母の死

母が末期癌になった。肝臓癌だった。

たった半年で、あっという間にいなくなった。

コロナ禍だった。

母を思い出そうとすると、無意識に俯いてしまう。

俯いて、視線を落とし、頭の中に入っていく。

記憶の中の母と私。

悲しい、悔しい、苦しい、切ない、ありがとう、ごめんなさい。

お母さんを許せない。お母さんは可哀想。

複雑な感情が絡み合ったまま漂っているから、いつもほんのり後ろめたい気持ち。

この感情のモヤが私の一部と化している。

書くことで整理できるかな。

モヤが晴れるといいな。